[quote font="program" width="auto" id="" source='番組・本の2次利用しやすく 著作権法改正へ :日本経済新聞' enable_child_shortcode="" ]番組・本の2次利用しやすく 著作権法改正へ 政府、輸出やネット配信促す これらの2次利用には権利者を探し出すため「相当な努力」をし、権利者が現れた場合に支払う補償金を事前に供託する必要があり「事務負担が大きい」との声が出ていた。 法改正では倒産の恐れがない信用力のある利用者は補償金を事前に支払わず、権利者が名乗り出た段階で支払えば済むようにする。 [/quote]著作権が緩くなる珍しいお話。 無くなるのは事前に支払う補償金ではなく、相当な努力はそのままであると読み取れる。でも相当の努力って何? なお補償金は高くて数万円らしい。 [quote source='文化審議会 著作権分科会 法制問題小委員会(第9回)議事録 [資料1][6.裁定制度の在り方について(著作権分科会 契約・流通小委員会)]']なお、補償金の額については、利用する著作物が1つ の場合は、おおむね数千円から数万円の間であるが、著作物が多数である場合は合わせて数十万円から数百万円になることがある。[/quote]
タイミングよく、権利者の連絡先不明リストに載っていた人が見つかったというニュースもあった。元有名な女優らしくて、今は完全に引退している模様。 2015年06月16日 【芸能】「宝生舞さんを探しています」 過去の番組出演者を探すWebサイトで情報提供呼びかけ©2ch.net 著作権団体が異例の呼びかけ!「宝生舞さんを探しています」 - News Lounge(ニュースラウンジ) 「宝生舞さんを探しています」過去の番組出演者を探すWebサイトで情報提供呼びかけ - ねとらぼ ↓翌日 2015年06月17日 「宝生舞さんと連絡取れました」 過去の番組出演者を探すWebサイト「不明権利者一覧」から名前を削除 - ねとらぼ
ねとらぼには「掲載日は2015年5月23日」とあるから公表の翌日には という話ではないけど、大きく話題になった次の日に見つかったという事は間違いないと思う。 [quote font="program" width="auto" source='「宝生舞」のYahoo!検索(リアルタイム) - Twitter(ツイッター)、Facebookをリアルタイム検索' enable_child_shortcode="" ] [/quote] 2013年の段階で連絡がつきます と書いているブログもある。 [quote font="program" width="auto" id="" source='オオサカイリ|戸田恵子オフィシャルブログ Powered by Ameba 2013-07-02の記事' enable_child_shortcode="" ]追記 梅こと、宝生舞ちゃんはめっちゃ元気だよ。女優は引退したけど年イチショムニ会にはいつも顔を出してくれてます。[/quote]
ここで冒頭に繋がるんだけど、相当の努力って何?結果論ではあるけど、この場合は話題になった翌日に連絡がついている訳で、それでも相当の努力に含めていいの? 文化庁長官官房著作権課が著作権法制の検討状況についてというpdfを2014年11月26日付で出していた。それによると [quote width="auto" id="" source='https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/2015/dai3/siryou2.pdf' enable_child_shortcode="" ] [/quote]リンク先はテキストコピー可能なpdf。そもそも2014年8月1日の段階で緩和されていたらしい。緩和後の一番簡単な方法は、ネットでググって著作権等管理事業者等への照会して著作権情報センター(CRIC)のウェブサイトに7日以上の期間掲載すればよし。照会やHPの掲載は完全に事務処理化出来るし、ネットでググるのもどこまでやるか書いてないから、現状でもかなりガバガバに見える。 これは、権利者不明の作品を使いたい側にかなり都合のいい運用がされていると思う。消費者としても権利者不明なんでBD出せません って事は都合が悪いから大歓迎。逆に、自分の作品が使われたくない人は定期的に情報を集めて拒否の姿勢を明確にしましょうって事だな。 著作権情報センター(CRIC)のウェブサイトノ広告掲載料金は8,100円(消費税含)/ 1申請につき らしい。(権利者を捜しています | 公益社団法人著作権情報センター CRIC)「裁定制度についてのマニュアル」(文化庁のホームページ) のリンク切れてる。
相当な努力 で権利者を探している作品を見る
という訳で著作権情報センター(CRIC)のウェブサイトをチェック。 権利者を捜しています | 公益社団法人著作権情報センター CRIC 現時点(2015/06/18)では30件くらいか。 [quote font="program" width="auto" id="" source='権利者を捜しています | 公益社団法人著作権情報センター CRIC' enable_child_shortcode="" ][/quote] こんな感じで申請ごとにリンクがあって、cricのドメインにあるpdfファイルと、申請者の用意したリンク先の二種類がある。 cricドメインのpdfファイルはほぼ同じフォーマット [quote font="program" width="auto" id="" source='http://www.cric.or.jp/c_search/doc/search1412_mizukishigeru.pdf' enable_child_shortcode="" ][/quote] 国会図書館は5万レコードあるエクセル [quote font="program" width="auto" id="" source='著作権情報公開調査-トップ' enable_child_shortcode="" ][/quote] 2015年 今年の入試問題の権利者探してる申請もあったけど、本当に相当な努力したのかよ。
頑張ってはいるけど、まだフォーマットが完全に統一されていなくて、国会図書館みたいに万単位で申請している所もあるし権利者側がチェックするのはまず無理だね。芸能人 みたいにフィルタリングで候補を絞り込めるならいいけど、数十年前の本の作者は絶望的。 法改正で事前にお金を支払う必要が無くなると、権利者は「NO」の意思表示を明確にする必要がより濃くなる。業界の著作権管理団体に登録するとか、7日ごとに申請一覧を全部チェックするとか。大変だけど、まあ頑張ってください。