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何故自宅から投票できるインターネット選挙が出来ないのか

大阪都構想住民投票が終わり、選挙のあり方についての発言が増えてきました。んではてブにこんな記事が上がっていて 【驚愕】50代以下の投票率が低いぶっちぎりの理由は「政治に興味がない」ではなかった!! | More Access! More Fun! [quote font="program" width="auto" id="" source='【驚愕】50代以下の投票率が低いぶっちぎりの理由は「政治に興味がない」ではなかった!! | More Access! More Fun! (中略)は引用時による' enable_child_shortcode="" ]となると、仮に「インターネット投票」がOKになれば50代以下や若年層の投票率は跳ね上がると思われます。 (中略) で、ここからが肝心です。ログインして投票しますと、PCかスマホにセットされたカメラが作動して投票直前に投票者の顔写真を撮る!!すり替わりできないように、撮って一秒以内に投票とかする感じ。 (中略) そもそもマイナンバーは年齢と紐付いているので日本人の顔データを数千万いれれば精度は相当に上がる。で、あまりに変なときはアラート出て警察に通報(笑)。投票時に顔写真を撮られるわけで、それを承知で替え玉投票なんて誰もやらない。こう書くと「変装して買い集めた投票用紙でやるやつがいる」とかアホなことを言い出す人がいるが、そんなん現在でも見破れないし!!しかし投票者の顔写真が残るのは今よりも数段不正に対する抑止力がある。[/quote] マイメロ「無理」

まずこの方法だけで考えても、その突っ込む数千万の顔データってどこから持ってくるの?免許の写真を勝手に使う?そんなの許されないよね(既に使われてるなら赤っ恥だけど)。選挙時に写真残すのって秘密選挙としてどうなのと思ったけど投票所は監視カメラを切ってるという情報も見つからなかったのでスルー。 そして仮に「この方法は素晴らしいですね!顔写真提供します!」って人が数千万人居たとして十分な精度が確保出来たとしても、ネット選挙は無理だと思うんだな。年に数回しか動かないのに絶対に落ちることが許されないシステム誰が作るのとかそういう理由もあるけど、一番の理由は投票内容を第三者が監視出来てしまう事にあるよね。 [quote font="program" width="auto" id="" source='技術的な話じゃないけど (#2817459) | 「本当に安全なオンライン投票システム」の実現は難しい | スラド' enable_child_shortcode="" ]by Anonymous Coward on 2015年05月20日 8時17分 (#2817459) はーいじゃあ選挙当日にログイン情報とスマホ持ってきて会社集合ね 俺の目の前で投票してもらうから。 が出来るのでオンライン投票は未来永劫無理[/quote] つまりこういう事。

んで当然色々反論があって [quote font="program" width="auto" id="" source='Re:技術的な話じゃないけど (#2817487) | 「本当に安全なオンライン投票システム」の実現は難しい | スラド Re:技術的な話じゃないけど (#2817516) | 「本当に安全なオンライン投票システム」の実現は難しい | スラド' enable_child_shortcode="" ]by Anonymous Coward on 2015年05月20日 9時21分 (#2817487) このレシートフリー性の問題は既にエストニア方式で解決してますからね。 オンライン投票をやりたくない人って、この成功例を露骨に無視しますよね。

by Anonymous Coward on 2015年05月20日 10時19分 (#2817516) ネット投票期間のあとに、投票所だけで投票可能な期間がある。 ネット投票で強制された人は投票所で上書きできる。[/quote] 駄目。上書きできるのは意思の強い人だけ。今まで投票に行かなかったけど上司に言われたから抵抗するのも面倒なので言われたとおりに投票しましたって人が発生する。無視できる程少ないとする根拠プリーズ。今まではどんだけ上司に言われようが金で自分の投票権を売ろうが、その人が本当に特定の人に投票したかを確認する事が出来なかった。上司が付き添ったとしても、1人~超頑張って数人が限界。一度投票した人が何度も入場するのは不自然。

今までネット選挙はサーバー側が進化すれば実現するんじゃないかと思ったけど違うんだね。クライアント側の信頼性が無い。 そして上記の知識があると、今の選挙がどれだけ考えられているのかもよく分かった。例えば投票所は撮影禁止(厳格に守られてないけど)なのは、自分が何に投票したかの物理的な証拠が残せないようにする為。よって札束で票を買っても上司がどんだけ脅しても効果は薄い(ゼロではないが、ネット選挙を解禁したら格段に増加する)。いくら罰則を設けても、原理的に出来ない事に勝る防止策は無い。他にも零票確認(投票所に一番乗りすると選挙箱が空である事を確認出来る)は有名だし、開票作業の見学も出来る(MobileHackerz再起動日記: 選挙のときは開票作業を見学しよう!)。

以上の前提からどうすればネット選挙が出来るかを考えると、スクリーンショットが禁止され確実に改竄されない専用アプリを使って、誰も監視していない・カメラで直接モニターを撮影してない事を保証する為に改竄されない事が保証された全天カメラを使って(機種の選定に利権が!)、そのカメラの映像を全て監視するシステムを作って、全ての通信をSSLでやれば問題ないかも知れない。ただこれをやるには専用デバイス必須 というか全天カメラにsimカード指して投票出来るようにしたほうがいいね。そんな全天カメラを国民一人一人にバラ撒く事が出来るコストダウンが実現したら、また思考の予知はあるかも知れない。でもそんなおもしろデバイス、日本中つか世界中のハッカーがバラすよねえ。俺もとっとと投票すませてバラす。

ゲーム関連では多少の不便が発生してもメリットの方が大きいんだからネット関連どうにかしろよ任天堂!とか言っていたけど、選挙の公平性が揺らぐのは多少の不便じゃないと思うんで、今のままでいいす。